会員の体験談


 写真のヴァイオリン演奏されている61歳(令和元年現在)の会員からの体験談です。

 

 私が人工内耳を、赤ちゃんの時代から聴こえなかった右耳に埋め込み手術をしたのが、平成17年(2005年)。それまでは、左耳の補聴器だけで、30年間生活して、何かと不自由してました。

 リハビリでだんだん、人の声らしく聴こえるようになった頃、クラシックなどのコンサート会場ヘ毎月のように通い詰め、「音楽脳」を鍛えていました。

 コンサートでは、メロディを聴くのではなく、「音を観る」ことに集中し、指揮者のタクト(指揮棒)と🎻バイオリンの波の動きを楽しみ、知ってる曲ではさらに楽しく聴けました。

 

 その後、手術後の『公約』どおり、「ピアノレッスン」を再開、譜面を読めるようになった頃に、他の楽器も始めました。ピアノ以外の最初の楽器は「ウクレレ」でした。歌のレッスンを受けてた時の発表会でウクレレ弾き語りが、ピアノ以外の楽器での初舞台でした。それをきっかけに音楽仲間が増え、舞台を一緒にするなど自信をつけました。

 

 還暦を迎えた年(平成30年)には、同じく弦楽器の「バイオリン🎻」と「ギター🎸」のレッスンも始め、初舞台はバイオリンが先でした。ギターは時間がかかっているのに対し、安いバイオリン🎻でしたが、カラオケ店など、どこでも持ち込め練習出来て、上達も早いからです。

 何よりも人工内耳装用者本人の「やる気」と「努力」が大切だと思います。

東京在住の女性会員の方のお話の抜粋です。

(『ふれあい50号』より)

 

 人工内耳もやはりリハビリが大事ですね。

 音楽に関しては、本当にがっかりしていましたが、最近N6(コクレア社のニュークレアス6)で聞く音楽は聞き取りが良くなっています。ミニマイク(コクレア社のミニマイク2+)をスマホやウォークマンと繋ぎ、カーペンターズ、井上陽水やアリス・・・たまにジャズ♪等も聞いています。すると段々と思い出すのか、素敵に聞こえてくるのです。諦めずに何度も聞くことがリハビリになるのでしょうか・・・手術をしてくださった久保先生には、今も感謝の気持ちでいっぱいです。